Pediatrics
小児科
01
小児科診療について
ABOUT

お子さまに関することなら、
「からだ」のことも「こころ」のことも、
ひとつひとつ丁寧に向き合います。
発熱や咳といった体の症状はもちろん、成長・発達のご相談、夜泣き、トイレトレーニング、日々の育児のお悩みまで、何でもお気軽にお声がけください。「相談すべきか迷っている」という方も多い、便秘・夜尿症・頭痛・肥満についても、外来でしっかりとご相談いただけます。
02
小児科の診療内容
CONDITIONS & TREATMENT

小児一般診療
当院では、新生児から思春期までのお子さまを対象に診療を行っています。
発熱や咳、鼻水などの急性疾患から、便秘症、夜尿症、起立性調節障害などの慢性的なお悩みまで、幅広くご相談いただけます。
また、お子さまの診療を中心としながら、ご家族の体調についても必要に応じてご相談に対応しています。
咳・鼻水・発熱などのかぜ症状やアレルギー症状をはじめ、お子さまのさまざまな症状に対して診断・治療を行います。成長・発達のご相談、夜泣き、トイレトレーニング、育児に関するお悩みなど、「からだ」と「こころ」両面からトータルでご相談いただけます。鼻汁吸引、耳垢除去、臍ヘルニアへの圧迫療法、軽度のやけど・ケガの処置にも対応しています。
安易に「かぜ」と診断せず、正確に見極め、ご家族が納得できる説明をすることも、小児科医の大切な役割と考えています。実際には一度の診察で判断しきれないケースも多くあります。じっくりとお話を伺い、全身を丁寧に診察しながら、その後の経過をご家族とともに確認し、「本当にかぜでよいか」「ほかの疾患や合併症がないか」を慎重に判断していきます。診察後は予想される経過と、受診が必要なサインをお伝えします。ご自宅でのホームケアを安心して行っていただけるよう努めています。

便秘外来
「よくあること」「こどもには当たり前」と思われがちな便秘ですが、実際には排便のたびに強い痛みや苦しさを抱えているお子さまが多く、軽視できない状態です。適切な治療を行わないと悪循環に陥り、症状がどんどん進行してしまいます。
週3回未満の排便、または5日以上の間隔が続く場合はもちろん、毎日排便があっても痛みで泣く、肛門からの出血があるケースも便秘に含まれます。また、腸内に便が溜まりすぎると少量ずつ頻繁に漏れ出すこともあるため、小さなコロコロ便や柔らかい便が1日に何度も出ている場合も便秘が疑われます。浣腸・薬物療法に加え、生活習慣や排便リズムの見直し、食事療法についても丁寧にご説明します。

夜尿症外来
乳幼児期のおねしょは自然な現象ですが、5歳以降に月1回以上・3か月以上続く場合は「夜尿症」と定義されます。小学生では10〜20人に1人が抱えているとされており、誰にも打ち明けられず悩みを抱えているお子さまも少なくありません。
生活指導・薬物療法・アラーム療法などを組み合わせることで、効果的な治療が可能になっています。完治には一定の時間がかかることもありますが、焦らずお子さまのペースで向き合うことが大切です。お子さまお一人おひとりに合った治療を提案しますので、まずはお気軽にご相談ください。

頭痛外来
こどもの頭痛は軽度のものから、学校生活に影響を及ぼすほど強いものまでさまざまです。発作時以外は元気に過ごしているため、診断が難しく、周囲の理解が得られないと不登校につながるケースもあります。小児の片頭痛は成人とは異なる特徴があり、片頭痛と気づかれずに苦しんでいるお子さまも多いのが現状です。
まず頭痛の原因を正確に診断し、生活習慣の改善や必要に応じた薬物療法を行います。頭痛により登校が困難なお子さまには、カウンセリングも活用しながら、頭痛だけでなく総合的な視点で診察します。お子さま一人ひとりに合った目標を設定し、長期的に寄り添う医療を大切にしています。

肥満外来
こどもの肥満は年々増加傾向にあります。その多くは食事・おやつ・ジュースの過剰摂取、栄養バランスの偏り、運動不足が原因です。自覚症状が出にくい一方で、放置すると糖尿病・脂質異常症・高血圧などの生活習慣病を引き起こし、将来的に心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めます。
こどもの肥満はそのまま成人肥満に移行しやすく、特に年齢が上がるほどその傾向が強まります。思春期を迎える前に対処することが重要です。肥満の程度と合併症を評価した上で、動機づけ面接(お子さま自身が変化への意欲を引き出す対話的な手法)を通じてお子さまご自身が主体的に取り組めるようサポートします。

心身症・起立性調節障害外来
心身症とは、身体の症状にストレスや心理的な要因が深く関わっている状態の総称です。起立性調節障害・過敏性腸症候群・慢性頭痛・慢性疲労などが代表的で、思春期のお子さまに多く見られます。
起立性調節障害は、自律神経の機能低下によって起立時に脳への血流が不足し、めまい・立ちくらみ・朝の起床困難・全身倦怠感・頭痛・動悸などの症状が現れる疾患です。症状は午前中に強く、午後から夜にかけて軽快するという日内変動が特徴で、中学生の約10%が抱えているとされています。不登校の約3〜4割に起立性調節障害が関与しているとも言われており、外見からわかりにくいため「怠けている」と誤解されやすいのが現状です。身体の病気であることをご家族・学校関係者に正しく理解してもらうことが、回復への重要な一歩です。
以下の症状が続く場合はご相談ください
- 朝なかなか起きられず午前中に調子が悪い
- 立ちくらみ・めまい・動悸が起きやすい
- 頭痛・腹痛・強い倦怠感が続く
- 午後から夕方にかけて体調が回復する
治療について
病教育(病態の正しい理解)を最も重視しています。その上で、水分摂取・運動療法などの非薬物療法を優先し、必要に応じて薬物療法を組み合わせます。
学校への説明文書の作成や情報共有など、学校との連携も積極的にサポートします。
症状は年単位で続くこともありますが、焦らずお子さまのペースに寄り添いながら長期的に支えていきます。

発達相談・神経発達症外来
「もしかしてうちの子、発達に問題があるのでは?」と不安を抱えながらも、どこに相談すればよいかわからずにいるご家族は少なくありません。まずはお気軽にご相談ください。
神経発達症(発達障害)には、自閉スペクトラム症(ASD)・注意欠如・多動症(ADHD)・学習障害(LD)などが含まれます。それぞれの特性は一人ひとり異なり、適切なサポートによって日常生活や学校生活をより過ごしやすくすることができます。
以下の症状が続く場合はご相談ください
- 言葉の発達が遅い・発音が気になる
- こだわりが強く、切り替えが難しい
- 集中が続かない・忘れ物が多い
- 学習のつまずきが続いている
- 視線が合いにくい・人への関心が薄い
- 落ち着きがない・衝動的な行動が目立つ
- 友人関係がうまくいかない
- 乳幼児健診で発達を指摘された
当院でできること・できないこと
当院は一般小児科医として発達に関するご相談をお受けしますが、発達検査や向精神薬の処方は行っていません。診察と保護者の方からの詳しいお話をもとに、お子さまの特性を整理し、日常生活・子育てのヒントをお伝えします。必要に応じて児童精神科・小児神経科・療育機関・相談支援事業所などの専門機関へご紹介します。
「診断をつけること」よりも「お子さまが今どんなサポートを必要としているか」を一緒に考えることを大切にしています。ひとりで抱え込まず、まずはお話を聞かせてください。
鼻吸引・吸入について

鼻吸引
鼻水や鼻づまりは、乳幼児にとって呼吸のしにくさや哺乳困難、睡眠への影響につながることがあります。当院では必要に応じて院内で鼻吸引を行っています。
「鼻水だけが気になる」「鼻吸引をしてほしい」というだけでも、お気軽にご受診ください。
吸引後はすっきりして哺乳や睡眠が改善することも多く、特に低月齢のお子さんでは症状のコントロールに有効です。
ご自宅での鼻ケアも大切です。家庭用の鼻吸引器を使った日常的なケアをお勧めしており、受診時にやり方やタイミングについてもご相談いただけます。
こんなときはご受診を
- 鼻水・鼻づまりで眠れない、母乳・ミルクが飲みにくそう
- 黄色・緑色の鼻水が続いている
- 鼻水に加えて発熱や咳がある

吸入(ネブライザー)
吸入療法は、気管支が細くなって生じるゼーゼー・ヒューヒューといった喘鳴や、咳がひどいときに行う処置です。霧状にした薬を直接気道に届けることで、気道を広げたり、炎症を和らげたりする効果があります。
吸入は全てのお子さまに行うわけではありません。診察で症状を確認したうえで、必要な方に適切なタイミングで行います。「吸入してほしい」というご希望があっても、診察の結果として必要がないと判断した場合はご説明のうえ対応しますので、ご了承ください。
ご自宅に吸入器をお持ちの方もいらっしゃいます。自宅吸入と院内吸入では使用できる薬剤の種類が異なる場合があり、症状によっては院内での吸入が有効なこともあります。自宅での吸入管理についてもお気軽にご相談ください。
03
かすがこどもアレルギー
クリニックのこだわり
OUR COMMITMENT

予防接種や採血・点滴の
痛みを軽減
その「痛み」は本当に避けられないものでしょうか?
処置に伴う痛みは「仕方がない」「一時的なもの」「我慢できる程度」として見過ごされがちです。しかし当院では「防げる痛みは防ぐ」という考えのもと、薬を使わない方法と外用局所麻酔薬を組み合わせた痛みの軽減に取り組んでいます。こどもたちが医療に対する恐怖を感じずに受診できる環境を整えることが、私たちの目標です。すべての処置で薬を使わない痛み軽減を実施しており、外用局所麻酔薬の追加をご希望の場合はスタッフへお申し付けください。

こどもの服薬指導
お子さまにお薬を飲ませる際、
うまくいかなくて困った経験はありませんか?
正しく服薬できなければ、処方した薬の効果を十分に発揮することができません。当院では処方して終わりではなく、きちんと服薬できているか、薬の効果はどうかを責任を持って確認しています。薬を飲むことが苦手なお子さまには個別に服薬指導を行い、保護者の方の負担を少しでも減らせるよう努めています。「どうしても薬を飲んでくれない」「飲ませ方がわからない」とお悩みの方は、遠慮なくご相談ください。

お子さまの健やかな発育に
不可欠な栄養素が
不足しないようサポートします
母乳育児には多くのメリットがありますが、母乳の出方には個人差があり、さまざまな事情から与えられない場合もあります。混合栄養や人工栄養を選んでいることに、負い目を感じる必要はまったくありません。どちらの栄養方法を選んでいても、母子ともに笑顔で過ごせる育児を支えることが、かかりつけ医としての役割だと考えています。
ただし母乳栄養も完全ではないため、健やかな発育に欠かせないビタミンK、ビタミンD、鉄の不足が起きないよう、当院でサポートします。
ビタミンK
母乳育児中の赤ちゃんはビタミンKが不足しやすく、出血しやすくなるリスクがあります。特に頭蓋内出血への注意が必要です。当院では母乳栄養の赤ちゃんに生後3か月まで、ビタミンKシロップの追加投与を行っています。
ビタミンD
不足すると骨や歯が弱くなり、くる病を引き起こすことがあります。母乳・混合栄養中の赤ちゃんには、適切な日光浴・離乳食の工夫に加え、1歳になるまでビタミンDの補充をお勧めしています。
鉄
母乳に含まれる鉄分は少なく、離乳食が進まない時期に鉄欠乏状態になるリスクがあります。乳児期の鉄欠乏は神経発達や知的機能に長期的な影響を与えることが知られています。鉄欠乏が疑われる場合は検査の上、補充をご提案します。
04
ご準備いただきたいもの
WHAT TO BRING
より円滑で適切な診療のために、
以下をご持参ください。
必須の持ち物
- 診察券
- マイナ保険証
- 子ども医療証
- 母子健康手帳
(就学前のお子さまは常時携帯をお願いします/初めてご来院の方は年齢に関わらずご持参ください)
- お薬手帳
あると診断に役立つもの
- 熱型表、症状を記録したメモ
- 嘔吐・下痢がある場合はその状態がわかるもの
(写真・使用済みオムツなど)
- 皮膚の状態がわかる写真
- けいれんなどの様子を記録した動画
05
予防接種 (ワクチン)・乳幼児健診
VACCINATION / HEALTH SUPERVISION VISITS
院内感染対策として、予防接種・乳幼児健診は専用の時間帯を設けています。安心してご来院ください。
専用時間以外での受診をご希望の場合は、個室をご用意していますのでご相談ください。
| 予防接種・乳幼児健診専用時間 |
|
|---|
※キャンセルの場合は当日午前中までにご連絡ください
※この時間帯に一般外来診療は行っておりません。

予防接種 (ワクチン) のご案内
ワクチンは、病気に対する免疫を安全に獲得するための手段です。接種対象の疾患はいずれも命や健康に深刻な影響を及ぼすものばかりで、根本的な治療法がなかったり後遺症が残ったりするものも少なくありません。予防が最善の医療です。接種可能な年齢に達したら、体調の良い時期にできるだけ早めに受けることをお勧めします。
当院で対応可能な予防接種
- インフルエンザ菌b型(ヒブ)
- 小児用肺炎球菌
- B型肝炎
- ロタウイルス
- 5種混合(DPT-IPV-Hib)
- 日本脳炎
- BCG
- 麻疹・風疹混合(MR)
- 水痘
- おたふくかぜ
- 3種混合(DPT)
※就学前での追加接種、または妊娠中の方への接種が主な対象です。
- ポリオ(IPV)
※就学前での追加接種が主な対象です。
- 2種混合(DT)
- ヒトパピローマウイルス(HPV)
- 髄膜炎菌
- インフルエンザ
渡航ワクチン(トラベルワクチン)のご相談
- 海外渡航の際には、渡航先の感染症リスクに応じたワクチン接種が推奨される場合があります。
お子さまの海外赴任・留学・旅行を予定されているご家族は、お気軽にご相談ください。 - 渡航先、滞在期間、渡航目的、これまでの接種歴などを確認し、必要なワクチンと接種スケジュールをご提案します。
- 接種間隔の関係で複数回の接種が必要なワクチンもあるため、渡航の6〜8週間前までのご相談をおすすめしています。余裕をもってご予約ください。
- 主な渡航ワクチンとして、A型肝炎、腸チフス、狂犬病、髄膜炎菌ワクチンなどがあります。
- 渡航先の感染症情報については、厚生労働省や外務省の海外感染症・安全情報もあわせてご確認ください。
- なお、渡航ワクチンは原則として「自費(任意接種)」となります。料金については予防接種料金表をご参照ください。
- 本院 「おだこどもアレルギークリニック」 では、渡航医学の専門資格を持つ医師が在籍しており、渡航先に応じた予防接種や感染症対策についてご相談をお受けしています。オンライン診療でのご相談も可能です。渡航前のワクチン接種や感染症対策について、不安な点があればお気軽にご相談ください。
持ち物
- 診察券
- 子ども医療証
- マイナ保険証
- 予防接種予診票
- 母子健康手帳
- 委任状 (必要な場合のみ)
※母子健康手帳は必須です。お忘れの場合は接種できませんのでご注意ください。
※予診票は来院前にご記入いただくとスムーズです。
※13歳以上の方は保護者の同伴なく接種できます。その場合は保護者が記入した委任状が必要です。委任状は当院ウェブサイトからダウンロードいただけます。
予防接種 (ワクチン) 予診票

乳幼児健康診査(健診)のご案内
成長・発達に関するご不安、母乳育児・栄養・育児のお悩みなど、どんなことでもお気軽にご相談ください。事故予防やホームケアのポイントもご説明します。予防接種のスケジュール確認も合わせて行います。
| 対象年齢 | 10か月児・1歳6か月児(※春日市助成・無料)/ 7か月児・1歳児・2歳児・4歳児・5歳児(※自費) |
|---|
※4か月児健診・3歳児健診は、春日市いきいきプラザで実施しています。
※春日市外から転入された方や里帰り中の方は、助成申請ができる場合があります。
詳しくは春日市子育て支援課へお問い合わせください。
※幼稚園・保育園の入園時健診も受け付けています。
持ち物
- 診察券
- マイナ保険証
- 母子健康手帳
スポットビジョンスクリーナー
生後6か月以降の乳幼児から成人まで、視機能の異常を素早く正確に検出できる検査機器です。約1秒で両眼の検査が完了し、近視・遠視・乱視・不同視・瞳孔不同などの異常を確認できます。
よくある質問
Q. 同時接種は安全ですか?
同時接種とは、2種類以上のワクチンを同じ日にまとめて接種する方法です。同時に接種してもワクチンの効果が低下したり、副反応が強くなったりすることはありません。むしろ早期に必要な免疫を獲得できる、スケジュール管理がしやすくなる、接種漏れを防ぎやすい、通院回数が減るといったメリットがあります。
Q. ロタウイルスワクチンは接種した方がよいですか?
ロタウイルスに感染すると嘔吐・下痢を引き起こします。胃腸炎の原因ウイルスは多数ありますが、中でも最も重症化しやすいのがロタウイルスです。5歳までにほぼすべてのこどもが少なくとも1回は感染するとされており、感染力が非常に強く保育施設などでも急速に広がります。有効な治療法がないため、ワクチンによる予防が重要です。
ロタウイルスワクチンは経口の生ワクチンで、重症化リスクを約90%防ぐ効果があります。2020年10月から定期接種となり、2020年8月以降に生まれたお子さまが対象です。現在「ロタリックス」と「ロタテック」の2種類があり、接種回数は異なりますが効果は同等です。接種可能期間が限られているため、できれば生後2か月の誕生日を目安に、遅くとも生後14週6日までに初回接種を行うことが推奨されています。これは、副反応として注意が必要な腸重積のリスクを最小限に抑えるためです。接種タイミングについてはお気軽にご相談ください。
Q. B型肝炎ワクチンは接種した方がよいですか?
B型肝炎ウイルスに感染すると肝炎を発症し、慢性肝炎・肝硬変・肝臓がんへの進行リスクがあります。感染力が非常に強く、感染経路が特定できないケースもあります。2016年10月より定期接種となりました。1歳以上は定期接種の対象外となりますが、小児では気づかないうちに感染することも多いため、任意接種でのワクチン予防をお勧めします。
Q. 日本脳炎ワクチンはいつ接種するのがよいですか?
当院では生後6か月からの接種をお勧めしています。日本脳炎は日本脳炎ウイルスを持つ蚊に刺されることで感染します。国内では標準的に3〜4歳での接種開始が推奨されていますが、福岡県はブタの日本脳炎抗体保有率が高く、ウイルスが身近に存在する地域とされているため、生後6か月からの早期接種が推奨されています。早期接種でも3歳からと同等の効果が得られ、予防開始時期を早めることができます。
具体的には、初回接種を生後6か月・7か月の2回、1期追加を1歳6か月に行い、2期接種は従来どおり9〜12歳で実施します。3歳からの接種をご希望の方には従来の方法で対応します。ご希望やご不明点はご相談ください。
Q. おたふくかぜワクチン(任意接種)は接種した方がよいですか?
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)はムンプスウイルスによる感染症です。約10〜100人に1人の割合で無菌性髄膜炎を、約400〜1,000人に1人の割合で難治性の難聴を合併するリスクがあります。難聴はワクチンで予防できます。1歳で1回目、就学前の5歳で2回目の接種が推奨されており、どちらもMRワクチンとの同時接種が便利です。
Q. 就学前に百日せきの予防をした方がよいと聞きましたが、どのワクチンを受けるのですか?
百日せきは感染力が非常に強い細菌性感染症ですが、ワクチンで予防できます。生後3か月以下の乳児が感染すると重症化しやすく、ほとんどの場合は家族や周囲の人からうつります。定期接種の5種混合(DPT-IPV-Hib)ワクチンを生後3か月から接種しますが、小学校入学後に百日せきが増えることが報告されています。そのため当院では、MRワクチン2期の時期に合わせて任意接種の3種混合ワクチンを追加接種することをお勧めしています。
Q. HPVワクチンは接種できますか?
HPVワクチンは子宮頸がんの原因ウイルスへの感染を予防するワクチンで、子宮頸がんの発症を約7割防ぐ効果があります。以前は接種後の体の痛みや運動障害などの症状が報告され、積極的な勧奨が一時中止されていましたが、国内外での多くの研究・解析を通じて、これらの症状とワクチン接種との因果関係を示す科学的根拠は確認されていません。現在も定期接種としての位置づけは変わらず、公費での接種が可能です。WHOや日本の医学会でも「女性をがんから守るために必要なワクチン」として推奨されています。接種をご検討中の方はお気軽にご相談ください。
定期接種の対象は小学校6年生から高校1年生相当の女子で、公費(原則無料)で接種できます。標準的な接種時期は中学1年生です。
接種回数はワクチンの種類と接種開始年齢によって異なります。現在最も広く使用されている9価ワクチン(シルガード9®)の場合、1回目の接種を15歳の誕生日前日までに受けた場合は合計2回、15歳以降に接種を開始した場合は合計3回の接種が必要です。2回接種で済む15歳の誕生日前日までに1回目の接種を終えることをお勧めします。いずれも1年以内に規定回数の接種を終えることが望ましいとされています。なお、2価(サーバリックス®)・4価(ガーダシル®)を選択された場合は、年齢にかかわらず合計3回の接種となります。
HPVワクチンはすべての子宮頸がんを予防するものではありません。20歳を過ぎたら定期的な子宮頸がん検診を受けることが重要です。
Q. RSウイルス(RSV)感染症を予防する方法はありますか?
RSウイルス感染症は、乳幼児の気管支炎・肺炎の主な原因のひとつで、特に生後6か月未満の赤ちゃんが重症化しやすい感染症です。有効な治療薬がないため、予防が最も重要です。現在、赤ちゃんを守るアプローチとして「抗体製剤」と「母子免疫ワクチン」の2つの方法があります。
抗体製剤:ニルセビマブ(ベイフォータス®)
ニルセビマブはRSウイルスに対する長期間作用型の抗体製剤です。ワクチンとは異なり、自分で免疫をつくるのではなく、外から抗体を直接補充することで感染を防ぎます。接種後すぐに効果が発揮される点が特徴です。健康な正期産児を対象とした臨床試験では、RSウイルスによる入院を約77%、重症化を約76%抑制する効果が確認されています。
現在の保険適用の対象は早産児・基礎疾患のある児など重症化リスクの高いお子さまに限られており、健康な正期産児への投与は自費となります。詳しい対象・費用・時期についてはお気軽にご相談ください。
母子免疫ワクチン:アブリスボ®
妊娠中に母親がRSウイルスワクチンを接種することで、胎盤を通じて赤ちゃんに抗体を移行させ、生後早期のRSウイルス感染を予防する方法です。2024年5月に日本で承認され、妊娠28〜36週での接種が推奨されています。2026年4月より定期接種となり、対象の妊婦の方は原則無料で接種できます。
妊娠中のワクチン接種についてはかかりつけの産婦人科へご相談ください。
Q. こどもの視力検査はいつ頃から受けられますか?
集団健診では3歳児健診で弱視スクリーニングが行われますが、見逃しが多いことが指摘されています。当院では乳幼児健診の一環として、10か月健診からスポットビジョンスクリーナーによる視力検査を実施しています。短時間でお子さまに負担なく、近視・遠視・乱視・斜視・不同視・瞳孔不同などの異常を調べることができます。健診以外でも生後6か月以降のお子さまに対応していますので、気になる方はご相談ください。
06
予約について
APPOINTMENT
当院では、ご家族の負担をできる限り減らすため、予約・受付・会計・問診をスマートフォンひとつで完結できるアプリを導入しています。
主な機能と特徴
- 24時間いつでも予約・変更・キャンセルが可能です。
- 診療時間外でも、深夜でも、お子さまが眠った後でも、ご都合のよいタイミングで予約手続きを行えます。
- 来院前にスマートフォンで問診を入力できます。
- 受診理由・症状・経過などをご自宅で落ち着いて入力いただけるため、来院後の待ち時間が短縮されます。また、入力内容を事前に確認することで、より的確な診療につなげることができます。
- アプリが診察券になります。
- プラスチックカードの診察券は不要です。紛失の心配もなく、ご家族の診察券をまとめて管理できます。来院時はQRコードをかざすだけで受付が完了します。
- 会計はキャッシュレスで、待たずに帰れます。
- 診療終了後、会計窓口で並んで待つ必要がありません。クレジットカードによる後払いで、お会計をスムーズに済ませていただけます。
- クリニックからお知らせが届きます。
- 感染症の流行情報・休診のご案内・予防接種の時期のお知らせなど、タイムリーな情報をアプリを通じてお届けします。
- 受診キャンセルの際もアプリからお手続きください。緊急性がある場合はお電話でご連絡ください。